マカオを視察中の温家宝首相は14日午後、マカオの各界の代表と会談を行った際の演説で、マカオの近現代社会の発展の歴史、経験をまとめた上で、マカオの繁栄と安定を長期的に維持していくための四つの提案を行いました。
マカオの返還から11年、温家宝首相は初めてマカオ入りしました。演説で温首相は、マカオの近現代の歴史を振り返えると共に、マカオを中国地図から海に伸びた一輪の蓮の花に喩え、「マカオは波乱万丈の道を歩んできたが、終始中国国土の一部分として、中国人にとって重要な位置を占めている」と述べました。
返還11年目の今年は、マカオの歴史上成長が最も速い1年となりました。温首相は「マカオの経済は、返還前の後退局面から脱し、GDPは2ケタ以上の急成長を維持している。1人当たりのGDPは4万ドル近くに達し、アジアでも上位を占めている」と強調しました。
マカオの今後について、温首相は長期的な発展を重視するという中央政府の立場を示した上で、「第11期及び第12期五ヵ年計画などの国家発展計画には、マカオと大陸との交流と協力が取り入れられている」と強調しました。
このほか、温首相は長期的な繁栄と安定について、次の四点を提案しました。
①政府の科学的な執政のレベルを高めて、勤勉、潔白、高効率、市民のためといったサービス型政府の構築に努めること。
②経済の適切な多元化を促進し、新たな優位性を持つ産業と新たな経済の成長点を育成すること。
③民生の改善と保障に努め、公共支出をより民生分野に傾斜して、特に弱い立場にある人々に関心を寄せること。
④社会の調和と安定の維持を重視して、国を愛し、マカオを愛して、より多くの人々の結束を実現すること。(朱丹陽)
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