中国国家国防科学技術工業局は8日、衛星「嫦娥2号」が撮影した月着陸機「嫦娥3号」の着陸予定地となる月の「虹の入江」地域の局地的画像を初公開しました。これは、「嫦娥2号」のミッション完了を意味します。
「虹の入江」地域の画像は、月面上の1.3メートルまでを識別できるモノクロ写真で、北京時間10月28日午後6時25分に、月面に高度18.7キロメートルにまで接近しした時点で撮影したものです。画像の中心位置は西経31.3度、北緯43.4度にあり、月面の東西約8キロ、南北約15.9キロにわたる領域が納まっています。
中国月探査プロジェクト地上応用システムの総設計士・李春来氏はインタビューに答え、「高画質で、月面の地形を細かく伝えられるような画像で、構図も美しく目で楽しめるものだと思う」とこの画像を公開した理由を説明しました。
画像に撮影されたこの地域は、地形が比較的平らで、玄武岩質の土壌で覆われています。さまざまなクレーターや小石が点在しますが、中でも最大のクレーターは直径2メートルのものだとされています。中国月探査計画の首席科学者で高級顧問を務める欧陽自遠氏は「この地域は比較的平らで、日当たりが十分で、通信状況もよく、科学研究に値するようなネタも充実している。また、誰も行ったことがないからだ」とこの地域を選んだ理由を説明しました。
また、李春来氏は「重要な意義がある。この画像によって当地域の平坦さや岩石の分布など地形を分析することができ、嫦娥3号の着陸地の選定にとても役立つだろう」と評価しました。
一方、これにより嫦娥3号の着陸地の選定のほか、月の物質成分への探査など4つの研究目標も相次いで成果が出てきました。
紹介によりますと、嫦娥2号の寿命はもともと半年となっていますが、最初の段階で燃料を節約することができたため、その寿命が延び、より多くのミッションに挑むことができます。
10月1日に打ち上げられた嫦娥2号、これは中国の月探査計画第2期の先導衛星として、中国初の月着陸機「嫦娥3号」の着陸のために中心的技術実験を行い、月探査と研究を推し進めるのが主なミッションです。そして、10月9日、100キロ月周回軌道への投入に成功し、計画通り科学実験を行ったあと、比較的低い軌道で「虹の入江」地域を撮影したものです。(翻訳:コオリ・ミン)
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