中国の温家宝首相は20日北京で、中国を訪問中のインドネシアのブディオノ副大統領と会談しました。

　その中で、温首相は「隣国そして発展途上大国として、中国とインドネシアは密接な交流を保ち、その関係発展には共に大きな共同利益が存在している。国際金融危機に対応した際、両国の協力が強化された。今年、両国は互いに国交樹立60周年を祝い、また、中国・インドネシア友好年の開催を通じて、各レベル、各分野での協力を強化させ、二国間関係がより一層密接になってきている」と述べました。

　また、温首相は「中国はインドネシアと共に、友好な隣国関係を堅持し、政治上の相互信頼を強化し、各分野での協力と協調における二国間及び多国間関係を強化させ、絶えず両国間の戦略的パートナーシップ関係の発展を推進していきたい」と語りました。

　これに対して、ブディオノ副大統領は「インドネシアと中国の協力には大きな発展の余地がある。双方は戦略的パートナーシップの枠の中で、中国・ASEAN自由貿易区を充分に活かし、貿易や投資、インフラ建設などの分野で新たな実務協力を行っていく。同時に、人的交流、特に青少年の交流を強化し、両国国民の友好と理解を促進していくべきだ」と述べました。（万、吉野）