中国の温家宝首相は4日と5日の両日、ブリュッセルで開催されたＡＳＥＭ・アジア欧州会議第8回会議に出席し、全世界の金融と経済ガバナンスの改善、持続可能な発展の促進、世界的な問題などの議題にいて中国政府の立場と見解を述べました。

　温首相は発言の中で「ＡＳＥＭ加盟国は協力を強化し、国際金融危機と経済危機の発生の源をなくし、世界経済の持続可能、均衡的な成長を促進すべきだ。中国は引き続き、主権債務危機を受けた押収諸国が困難を克服することを支援していく」と述べました。

　また温首相は、「中国政府は気候変動問題を非常に重視している。今後も南南協力と二国間協力の枠組内で、その他の発展途上国に出来る限りの支援を提供してく」と語りました。

　さらに「エネルギーと食糧安全、自然災害、テロリズム、海賊などの世界的な問題の発生が、アジアと欧州諸国の経済発展と社会安定に厳しい挑戦をもたらしている。中でも、食糧安全は当面解決しなければならない重要な問題で、各国は農業政策の協調を強化し、防災能力を高め、食糧不足の発展途上国への支援を強化すべきだ」と指摘しました。（翻訳：玉華　チェック：丹羽）