北京宇宙飛行コントロールセンターの責任者朱民才氏が5日、「『嫦娥2号』衛星に対する１回目の軌道修正が精密に行われたため、再度の軌道修正の必要がなくなり、衛星は6日に予定の月周回軌道に乗る見込みだ」と発表しました。

　朱民才氏はさらに「途中の軌道修正の取り消しが省エネルギーにも繋がるので、そのエネルギーを月周回軌道での探測作業に利用することが出来る」と説明しました。

　5日午前１１時現在、「嫦娥2号」衛星は88時間飛行し、地面からの距離は34万5000キロとなっています。6日午前、北京宇宙飛行コントロールセンターは、運行周期12時間の周回軌道に衛星を乗せるよう初めての制御作業を行う予定です。（訳：FUYING）