20日、中国国務院新聞弁公室は、住宅建設の省エネに関する記者会見を行い、中国住宅・都市農村建設省の李秉仁チーフエコノミストが、中国の住宅分野の省エネ状況を説明しました。

　中国では、建築業のエネルギー消耗が社会全体の30%を占めており、その規制は温室効果ガスの排出量を削減するのに、重要な措置とされています。ここ数年、中国の住宅・都市農村建設省の関連部門は、気候変動を注視しており、積極的な措置を取っています。これについて、李チーフエコノミストは「法に基づいて、新たに建設する建築物への監督を強化している。2009年末までに、全国で完成した省エネ建築の面積は40億8000万平方メートルに達し、全体の21.7%を占めた。これで年間900万トンのエネルギーを節約し、二酸化炭素の排出量は2340万トン減少した。また、北方地区ではスチーム供給をメーターで計算したり、省エネのための改造を行ったりするなどの措置を取っている。これにより年間75万トンの石炭が節約され、二酸化炭素の排出量が200万トン減少すると推算されている」と述べました。

　このほか、都市部の汚水やゴミの処理で省エネを強化したり、都市部での林地面積を増加するなどして、建築業は省エネと温室効果ガスの排出削減に力を入れています。（朱丹陽）