2010年第2陣の中国青年訪日団、出発
―真の日本を理解し、中日友好の未来を担う青年交流―
日本政府の招きに応じて、5月に続き2102年第2陣の中国青年訪日団が6日に、日本に向かいました。訪日団は中国各地の公務員、企業家、科学技術研究者、大学生、教師、観光業者、医療関係者からなります。参加者は日本に到着後、職業によって8つのグループに分けられ、それぞれ関係分野を見学し、関係者とそれぞれ交流する予定です。
挨拶に立つ中華全国青年連合会の倪健主席補佐
出発に先立ち、青年団の送別会が5日に北京市東部の亮馬河会議センターで行われました。送別会には中華全国青年連合会の倪健主席補佐や中国駐在日本大使館の山田重夫公使など、各関係者が出席し、訪日に臨む青年たちへ期待の言葉をかけました。
倪健主席補佐が挨拶の中で「今回の日本訪問を通じて、若い皆さんに真の日本を理解し、将来の中日友好を推進する主力となってほしい。皆さん、自信がありますか」と問いかけると、団員らは一斉に「あります!」と大きな声で答え、日本訪問への期待と今後の中日友好への自信を示しました。
・ 今までの青年交流の成果とこれからの発展
今回の訪日団の派遣は2007年に中日両国政府が調印した「『中日青少年友好交流年』に関する覚書」に基づいたもので、毎年両国から4000人規模の青年交流プロジェクトが行われ、今回の訪日団派遣もその一環です。
今回で3年目の交流となりますが、これまで交流で収めた成果やこれからの青年交流のあり方について、中国駐在日本大使館の山田重夫公使と中華全国青年連合会の中華青年連合会の倪健主席補佐にお話を伺いました。
山田重夫公使は「3年目の交流となっていますが、毎年できるだけ違う職業の人を選んで、中国のあらゆる職業、階層の人々に真の日本を見せたいです。日本訪問で帰国した人達を対象とするアンケートで、『日本人が暖かく迎えてくれて感動した』、『自分の思った日本と違う日本を見た』と答えてくれた人が多くて、『日本は非常にいい国』と言ってくれるではなく、真の日本をいろんな立場で見てくれるという意味で、非常に大きな成果を収めたといえましょう」とこれまでの交流を評価し、「今後も、是非、様々の形式の青年交流を行いたい」と語りました。
これに対して、倪健主席補佐は「3年間の交流で相互理解が深まりました。さらに、お互いの好感度と信頼感が高まり、いろんな協力と交流ができた」と3年間にわたる青年交流の成果をまとめ、「両国政府は2007年に5年間の交流プロジェクトに調印した。今年はプロジェクット実施、3年目となり、これからは政府レベルの青年交流とは別に、民間レベルの交流がきっと盛んになると信じている。また、いままでの交流で撒いた友好の種も必ず大きくなるだろう」と今後への期待を語りました。
・ 今回、訪日に臨む青年たちへのインタビュー
任海濤さん(30代) 山東省青年連合会の副主席
日本とのご縁は?:仕事で日本人と接した事がありますが、今回の訪日が初です。
今回の訪日への期待は:中国共産党青年団は中国青年の代表です。日本にも多くの青年団体があり、これらの団体と交流し、これからの青年交流の輪と交流の内容を拡大していきたいです。
周文傑さん(30代) 中国国際観光局国際部の公務員 |
日本とのご縁は?:仕事の関係で数えられないほど、日本を訪問した経験がありますが、自分と同じ世代の人と交流するための日本訪問は初です。
今回の訪日への期待は:最も期待するのは三重県の漁村での民宿や、現地の人々との交流です。もちろん、日本の旅行会社の人との座談会も楽しみです。今回のチャンスを大事にして、もっと日本文化や日本社会の様々の面を見たいです。
張爽(30代) 黒龍江省観光局の公務員
日本とのご縁は?:黒龍江省を訪れた日本人に接したことがあります。彼らの礼儀正しさとまじめな仕事振りが印象的でした。中国でも大ヒットした韓国のテレビドラマの「冬のソナタ」でスキーのシーンがあったんです。実は日本のスキー場でロケをしたと聞きました。スキーが大好きなので、今度チャンスがあれば、観光でも、日本でスキーを楽しみたいです。
今回の訪日への期待は:実は黒龍江省の観光資料の日本語版をたくさん用意しました。地図やDVDなどです。日本の観光業者と交流する時に、みんなに見せ、中日の観光業の交流と協力の可能性について、彼らと詳しく話したいです。
賈広(30代) 北京市青年文化センターのスタッフ |
日本とのご縁は?:日本の映画やアニメなどが好きなので、実際にの日本をこの目で見てみたいです。
今回の訪日への期待は:日本の青年団体と交流し、彼らと技能をアップさせるためのトレーニングのやり方や、青年活動の展開などについて話し合いたい。視野を広げ、習得したものを仕事場で生かしたいです。
万霄懿さん(20代) 大学生、上海万博のボランティア |
日本とのご縁は?:中学校1年生の時、日本の広島と長崎を訪問したことがあり、日本文化に魅了され、日本語を専攻することに決めました。
今回訪日への期待は:日本の若い人達との交流です。彼らとの交流で視野を広げ、そこで見たもの、感じたもののすべてを大事にしたいです。
(取材:トウ 徳花)
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