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辛亥革命百年、「孫文と梅屋庄吉」記念展が開催

2010-09-05 13:57:06     cri    

シンポジウムの様子

丹羽宇一郎中国駐在日本大使

 来年の辛亥革命百周年を迎えるため、「孫文と梅屋庄吉」の記念展示会とシンポジウムが北京で行われました。

 3日、記念展が宋慶齢故居で開幕したのに続いて、4日は、「清末民初の日中関係―孫文と梅屋庄吉の友情とその時代」と題した国際学術シンポジウムが、中国人民大学で行われました。

 福田康夫元総理、丹羽宇一郎大使、山田重夫公使、アジア平和貢献センターの西原春夫理事長、梅屋庄吉の曽孫・小坂文乃氏、中国宋慶齢基金会研究センターの陳紅軍副主任と何大章顧問など中日各界の関係者、および中国社会科学院、北京市社会科学院、北京大学、清華大学、中国人民大学の学者30人あまりが参加しました。

 中国人民大学の紀宝成総長は開幕式で、「孫中山と近代中日関係史の研究を深める目的は、新しい時期を迎える中日友好関係にとって参考になる知識を提供することにある」と述べ、「孫文と梅屋庄吉の団結協力、無私の奉仕精神を顕彰し、先人たちの切り開いた中日友好関係を代々受け継ぎ、新しい中日善隣友好のページを書き残してほしい」と語りました。

 福田康夫元首相は、「シンポジウムの開催は、孫文と梅屋庄吉の交流の歴史が次世代の若者に受け継がれていくことに意義がある」とし、シンポジウムを通して「国民レベルの相互理解、相互信頼が深まる」よう期待していると述べました。

 丹羽大使は「日本と中国は、今後千年、二千年と付き合っていく隣国だ。孫文と梅屋庄吉に学び、大きな志を持ち、日中両国がさらに固い絆で結ばれるよう、協力して歩んでいくことが必要だ」と指摘しました。

 開幕式の後は、西原春夫氏の基調講演に続き、「孫中山・梅屋庄吉の交誼及びその理想」、「孫中山と梅屋庄吉の時代」、「清末民初の中日関係」などのテーマをめぐり、ディスカッションが行われました。

シンポジウム参加者

 中国の近代革命家・孫文は、30年の革命活動の中、10年を日本で過ごしました。この間、実業家の梅屋庄吉は私財を投げ打ち、物心両面から孫文の革命事業を支援して、現在の金額に換算すれば、2兆円に相当する援助をしたといわれています。

 なお、孫文と梅屋庄吉記念展は、11日まで后海の宋慶齢故居で行われています。(王小燕)

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