マニラ駐在の中国大使館は24日、バス乗っ取り事件で香港人観光客8人が死亡し、2人が危篤状態であることを確認しました。
アキノ大統領は24日の午後、劉建超中国大使、中国外務省特別派遣団、香港特別行政区政府特別派遣団と会見し、事件の善後処置について意見を交換しました。
劉建超大使は「中国政府は今回のバス乗っ取り事件を非常に重く見ている」とした上で、徹底調査と調査結果の報告、負傷者の治療、負傷者と犠牲者の遺体の早期帰還への協力、香港住民を含め、フィリピンに滞在する中国国民の安全確保を要求しました。
アキノ大統領は犠牲者に哀悼の意と事件の結末に遺憾の意を表した上で、ケガ人の治療に尽力すること、それに中国側派遣団と協力し、徹底調査を行い、調査結果の報告のためビナイ副大統領とロムロ外相を北京に派遣することを明らかにしました。
アキノ大統領はまた、25日を「全国追悼日」とし、政府機関と在外公館は半旗を掲げ、犠牲になった香港人観光客を悼むことを発表しました。
一方、フィリピン国家警察は24日、事件対応に不手際があったことを認めました。
マニラの警察当局者は人質救出作戦で危機対応、救出案、戦術などに不手際があったことを明らかにしました。
今回の事件は東南アジア諸国で大きな反響を呼んでいます。
シンガポールの『聯合早報』は一面で事件を取り上げ、「軽率な対応だ」と批判し、マレーシアの『星洲日報』は「平和的解決のチャンスは失われた」と指摘しました。(ジョウ&吉野)
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