中国では最近、湖北をはじめ、江西、山東、広東などの省で、国内の同じ乳製品メーカーの粉ミルクを飲んだ赤ちゃんに胸が膨らむなど早熟現象が相次いで報告されています。保護者の間では、牛乳が良く出るように乳牛に注射したホルモンが粉ミルクに残留していたのではないかとの疑惑が出ていますが、メーカー側は「品質に問題はない」としています。

　この問題について、新華社通信は国内の医学や食品関係の専門家の話として、「早熟現象の原因はかなり複雑であり、粉ミルクによるものかどうか詳しい調査が必要だ」と伝えました。関連の調査は進められているということです。

　中国では、粉ミルクの品質検査項目にホルモンが含まれていません。これに対して、メディアは子どもの健康を損なう「体制の盲点」がないよう、検査や監督体制の整備を急ぐことを訴えています。(鵬)