中国外務省の秦剛報道官は17日、「中国は、まもなく開かれるＧ20の第4回サミットに対して、4つの期待を持っている」と述べました。

　今回サミットは26日から27日にかけて、カナダのトロントで開催されます。

　秦剛報道官はこの日の記者会見で、「現在、世界経済は安定した回復を見せているが、まだその勢いは強固ではない。中国は今回サミットが成果を収めるよう期待している」と述べました。

　秦剛報道官は、「これら期待とは、まず各国のマクロ経済政策の交流を強化し、世界経済の回復の勢いを強固なものにすること。第2に、サミットを通じてＩＭＦ・国際通貨基金がソウルサミット開催前にクォータ（出資割当額)改革の目標を推進させ、新興市場や発展途上国の発言権を高め、国際金融システムを改善すること。第3に、発展問題に関心を寄せ、今年9月開催される「ミレニアム開発目標に関するハイレベル会合」へ政治的支援を提供すること。第4に、貿易保護主義に反対し、ドーハラウンドを推進し、ドーハ交渉の目標を実現させることだ」と述べました。（翻訳：玉華）