中国政府がこのほど公布した『国家中長期人材発展計画要綱（2010-2020）』は「イノベーション型人材体制は、人材育成に関わる根本的な問題だ」としています。

　新中国が成立して以来、人材育成で大きな成果を収めましたが、イノベーション型人材の不足や人材体制の硬直性、人材が持つ力を十分に果たせないなどの問題が存在しています。これらのことを鑑み、『人材計画』は10項目の新しい政策を打ち出しました。そのうち、人材の投資を優先的に確保する財政税制金融政策、人材を農村部や貧困地区への流動に導く政策、人材による起業を支援する助成政策、科学技術人材の研究やイノベーションを激励し専念させる政策、非公有制経済団体や新しい社会団体の人材育成を奨励する政策などが含まれています。

　『人材計画』は「2020年、中国は規模が大きく、構造が最適化し、配置のバランスが取れ、素質のよい人材を育成して、国の人材競争力を確立し、世界の人材大国に仲間入りする」ことを訴えています。（翻訳：ヒガシ）