NASA・アメリカ航空宇宙局は現地時間の9日、国際宇宙ステーション（ISS）にドッキングしたスペースシャトル「ディスカバリー」の2名の宇宙飛行士が当日の朝、初回の船外活動を無事に終了したと発表しました。

　一回目の船外活動はミッション・スペシャリストのリック・マストラキオとクレー・アンダーソンによって行われ、およそ6時間27分かかりました。主な内容は、ISSの外部にある古いアンモニアタンクを外すほか、「ディスカバリー」が運搬してきた重さ771キロの新しいアンモニアタンクをロボットアームで臨時の保管場所に移動することなどがありました。そのほか、二人はISSの外部にある実験設備を回収し、不具合な位置測定装置を取り替えました。

　「ディスカバリー」は今月５日に7人のクルーを乗せ、およそ8トンの物資を搭載して打ち上げられました。これは今年に入ってからNASAの2回目のスペースシャトル打ち上げです。NASAはディスカバリーのほか、エンデバーとアトランティスあわせて3隻のスペースシャトルを持っていますが、いずれも今年の秋に退役させる予定です。（翻訳：KH）