ＷＴＯ・世界貿易機関の専門家グループは23日、ＥＵ・欧州連合がエアバス社に不法な巨額補助金を提供したというアメリカの訴えについて最終的な裁決を下しました。裁決報告書はそれぞれアメリカとＥＵに渡されました。

　この報告書は去年9月の初めての裁決の内容とほぼ同じで、ＥＵがエアバス社に補助金を提供したと裁定しています。しかし、エアバス社は声明の中で、「裁決報告書は、アメリカの告発内容の70％を却下した。しかもＥＵの補助金がボーイング社に損失をもたらしたとは認めていない」としています。

　関連の手続きに基づいて、アメリカとＥＵはいずれも上訴することができるということです。（翻訳：玉華　チェック：吉野）