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<全人代>「国民に幸福と尊厳ある暮らしを」

2010-03-14 18:12:47     cri    

 日本の国会にあたる、中国全人代・全国人民代表大会の年次総会が14日、北京で閉幕しました。10日間にわたる開催期間、全国各地から、3000人近くの全人代代表が中国の今後の発展に向けた青写真を描きました。この青写真が目指すものは、国民の暮らしをより幸福で尊厳のあるものとすることです。

 「われわれが行な働いていることは国民の暮らしをより幸福で尊厳のあるものとし、社会をより公正で、調和の取れたものにするためだ」。

 これは5日、全国人民代表大会年次総会の開会式で温家宝首相が述べたものです。会場からは、代表の熱い拍手が巻き起こりました。

 国民の幸福と尊厳を求めることは、中国政府の一貫した目標です。30数年にわたる改革開放を経て、中国経済が急速に成長したことにより、国民の幸福と尊厳も大いに高まっています。しかし、解決が待たれる問題も依然として多くあります。貧富の差や住宅、医療、就業、教育、司法などの面で、不公平や不合理な状況が存在しています。

 今年、中国政府は経済発展パターンの転換と経済構造の調整に取り組むことを決定しました。これは経済がイノベーションを原動力とする発展軌道に乗るよう推進し、経済社会の安定かつ急速な発展を実現するためです。これについて、中国の経済学者・秦暁鷹さんは「発展パターンの調整で最も大きな利益を受けるのは国民だ」とした上で、「経済発展パターンの調整は一般庶民に利益をもたらすことになる。低所得層の生活と貧困地域の経済が発展し、国民の生活が豊かなレベルに達しなければ、国民の尊厳や生活に対する満足度は高まらない。つまり、経済発展パターンの転換に取り組むことは国民の幸福を実現する架け橋となる」と述べました。

 「国民の生活をより幸福で尊厳のあるものにする」、この考えが実行に移されつつあります。中国住宅都市農村建設省や衛生省などの機関の責任者は、全人代の記者会見で、不動産価格や医療改革、就業、教育などについて、それぞれの認識を示しました。その上で、戸籍制度改革、収入分配制度の改革、雇用拡大、社会保障体制の整備、医療改革、教育事業の発展など、国民が関心を寄せる問題を優先課題として、国民生活の改善に力を入れていくことを約束しました。

 北京市民の朱さんは「僕はまだマイホームを持っていないが、政府が住宅保障制度の整備に取り組むということなので、状況が改善されるかもしれない。また、家に子どもとお年寄りがいるので、政府が進める医療改革の効果が現れるこを期待している」と述べました。

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