中国発展改革委員会の徐憲平副主任は北京で11日、「発展改革委員会は国民所得分配構造の調整を現在、差し迫った重要な任務にし、政協委員が提出した関連提案を真剣に処理して行く」と述べました。

　全国政協・全国政治協商会議委員会はこの日、「国民所得分配の合理化を実現し、社会の協調と安定を促進させる」をテーマにした提案処理協商会議を開きました。会議では、九三学社の赖明氏が、「この問題を解決するには、中低所得者の収入を増加し、個人税の徴税最低限について地方政府に策定の余地を与えるべきだ。また、慈善事業についての法律、法規を健全化していくべきだ」と述べました。

　また、遅福林政協委員は、「国務院が所得分配調整システムを確立し、来年の両会議の前に所得分配制度改革の全体的な方案を提出することを希望する」と述べました。

　徐憲平副主任はこれらの提案を聴取した後、「国民所得の合理化を実現させることは社会の公平、正義、改革発展の大局に関る。発展改革委員会は一連の調査研究を進め、共産党中央の計画に基づき、また、これを第12次5カ年計画と結び付けて、関連提案を真剣に処理して行く」と述べました。（翻訳：トウエンカ）