ロシアのラブロブ外相はモスクワで18日、NATO・北大西洋条約機構の新戦略構想が軍事行動の範囲を世界範囲としていることについて、懸念を示しました。

　ラブロブ外相はこの日、ロシアのNGO代表と会見した際、「新戦略構想は国連憲章に合致しない。現在、NATOは拡張を継続するとともに、新しい軍事戦略を策定しており、活動の範囲を世界範囲に広げようとしている。このような状況を見ると、不安を感じずにはいられない」と述べました。

　なお、今月7日、NATOのラスムセン事務総長は、ミュンヘンで開かれた安全保障会議で、新戦略構想に関する説明を行った際、「領土防衛の概念が変わりつつある。その範囲は国境を越える必要がある」と強調しました。（朱丹陽）