中国外務省の馬朝旭報道官が9日、北京での定例記者会見で、「このところ、朝鮮半島核問題に関する情勢が緩和しており、6カ国協議が再開し、半島の非核化プロセスを推進していくチャンスが現れた」と述べました。
馬朝旭報道官は、また「朝鮮半島の核問題は複雑かつ敏感で、各国の利益に関わっている。対話と協議により、政治と外交的な手段を通して、平和的に解決していくのが各国の共通利益に合致する正しい選択である。各国は共に努力し、6カ国協議再開の機運を作っていくべきだ」と述べました。
朝鮮問題に関する外交活動がこのほど頻繁に行われています。例えば、9日午前、中国の楊潔チ外相は北京で、来訪のパスコー国連政治局事務次長と会見し、朝鮮半島の情勢や共に関心を寄せている問題について意見を交わしました。
また、朝鮮の金正日総書記が8日、朝鮮訪問中の中国共産党中央対外連絡部の王家瑞部長と会談しました。
王家瑞部長は胡錦涛総書記の金総書記へのメッセージを伝えました。胡錦涛総書記はメッセージの中で「中国共産党と政府は朝鮮との関係を重視し、朝鮮と友情を深め、実務的協力を強化していく。また朝鮮半島核問題を適切に処理し、東北アジア地域の平和と安定を維持して共同の発展を促進するために努力していきたい」と述べました。
これに対して、金総書記は「朝鮮半島の非核化は朝鮮の一貫した立場である。6カ国協議の再開には各国の誠意ある努力が必要だ。中国は朝鮮と共にさらに協調を強めていきたい」と述べました。(藍、金井)
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