中国全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長は北京で5日、ロシア連邦極東連邦管区のビクトル・イシャエフ大統領全権代表と会談し、双方は中ロ協力の重要性を改めて強調しました。

　呉委員長は「中ロ関係の発展は、両国それぞれにとって必要なだけでなく、世界の平和や安定と発展を維持するために必要でもある」と指摘した上で、「地域協力が重要な地位を占めている。インフラ整備と輸送協力を推進し、経済・貿易分野における互恵協力を拡大し、地域協力の水準を高めていくべきだ」と語りました。

　ビクトル・イシャエフ代表は「ロ中の戦略的協力パートナーシップの発展は、地域協力を力強く促した。ロシアは中国とインフラ整備やエネルギー開発、林業加工などの分野での協力を強化し、国境地域の交流と協力を全面的に推し進めていきたい」と述べました。

　同日、呉委員長はまた、チリのノボア上院議長と会談し、国交樹立40周年をきっかけにし、両国の全面的な協力関係を一層推進していくことで合意しました。