ここ数日、悪天候の影響を受け、中国の華中、華東地域にある多くの省は電力不足に陥っています。上海や江蘇省、湖北省では電気供給を制限する措置が講じられ、江西省や四川省、浙江省では電気使用量がこれまでの最高を記録しています。

　中国エネルギー網の韓暁平総裁によりますと、「その主な原因は全国範囲に及ぶ寒波でエアコンを過度に使用することや、北部地方の大雪のため、石炭輸送が停滞し、南部地方の発電所が必要とする石炭が不足していることにある。こうした電力不足を解決するため、エネルギー高消耗企業の生産を一時停止させることもやむを得ない」ということです。

　また、国家電力網エネルギー研究院の葛旭波氏は、「政府は高電圧給電システムや直流給電システムなど地域と省を跨るシステムを生かし、電力不足の解消を図ろうとしている。また、新しく敷設または改造された長距離給電線路は間もなく運行を開始するため、電力供給力の向上につながることが期待される」と述べています。（閣、国清）