国連のパン・ギムン（潘基文）事務総長は4日、安保理に提出した報告の中で「現在、アフガニスタンは重大で非常に危険な状況にある。国際社会は、アフガニスタンの治安や経済など分野で引き続き支援していく必要がある」と強調しました。

　パン・ギムン事務総長は「2009年の選挙によって、アフガニスタン国民の指導者に対する信頼度は下がった。これは、国際社会によるアフガニスタン問題解決への支援に影響を与えた。アフガニスタン情勢は。いま全面的に悪化する危機に直面している」と述べました。

　パン・ギムン事務総長はまた「このような情勢を変え、アフガニスタンに集中的、かつ協調した支援を提供するために、国際社会は過渡的な戦略を制定する必要がある。また、支援ではアフガニスタン治安部隊の建設やアフガニスタン人に治安の職責を引き渡すことを重点に置くべきだ」と強調しました。

　パン・義務事務総長はさらに、政治改革を行い、アフガニスタン人が主導する平和的な政治プロセスを推進していくことをアフガニスタン新政府に呼びかけました。