マカオの祖国返還10周年記念式典、および第３期特別行政区政府の発足式典が２０日、マカオ東アジア大会ドームで行われました。この式典には、胡錦涛国家主席が出席し、演説を行いました。

　胡錦涛主席はその中で、マカオがこの10年間、成長を遂げる上で不可欠であった要素として、①『一国二制度』方針を着実に実行に移すこと、②『マカオ基本法』を厳格に実施すること、③経済発展に専念すること、④社会の安定を維持するとともに、人材を養成し、競争力を高めること-の4つを挙げました。その上で、今後も『一国二制度』、『香港人による香港統治』、『マカオ人によるマカオ統治』、『高度自治』の方針を堅持する姿勢を表明しました。

　さらに、「中国政府が香港、マカオで実施する政策や措置はいずれも、両地域の長期的な繁栄と安定を保ち、市民の福祉を向上させるものである。ひいては、祖国と共に発展する原則を促すことにつながる」と説明しました。

　新しく就任した第３期マカオ特別行政区政府の崔世安長官は、「向こう５年間、マカオ経済の適度に多元化された発展を推進する。そして、珠江デルタの改革発展企画綱要の実施をきっかけとして、経済の更なる成長を図る」と述べました。（訳：FUYING 　チェック：田中）