温家宝首相は3日、北京で中国を訪問中のカナダのハーパー首相と会談を行い、両国間の戦略的パートナーシップの強化で合意しました。

　温首相は「ここ数年、中国とカナダの両国関係がギクシャクし、それは双方の利益に合わないものだ。両国の間には意見の食い違いより、共通した利益がたくさんある。"相互尊重、相互不干渉"といった原則を堅持しお互いの利益に配慮すれば、両国関係は必ず健全的で前向きのものになるだろう」とした上で、「カナダ側の貿易多元化政策や対中輸出の拡大化を歓迎するとともに、お互いの法的保障となる投資保護協定をめぐる交渉を進めていきたい。また、中国はカナダ観光の開放に努め、国民間の交流と理解をふかめていく」と語りました。

　これに対し、ハーパー首相は中国の領土保全を尊重すると強調し、「両国経済には相互補完性がある。カナダは保護貿易主義に反対し、一日も早く中国との投資保護協定を結びたい」と示しました。（翻訳：コオリ・ミン）