NATO・北大西洋条約国のラスムセン事務総長は2日、加盟各国がアフガニスタンに兵士を増派するよう希望した上で、「各国は少なくともあわせて5000名派遣するだろう」と述べました。

　これは、アメリカのオバマ大統領がアフガニスタンへの3万人の兵士増派を表明したことを受けて述べたものです。ラスムセン事務総長は、NATOのウェブサイトに掲載した声明で、オバマ大統領のこの表明に歓迎の意を示した上で、アフガニスタンで勝利を収めることはアメリカ一国だけの任務ではない。NATA加盟国やこの任務に参加しているすべてのパートナーは、アフガニスタンへの投入を著しく増やしていくべきだ」との見解を示しました。

　なお、オバマ大統領は1日夜、アメリカの陸軍士官学校（ウィストポイント）で行ったテレビ演説で、アフガニスタン戦略を調整すると宣言しました。この調整とは、来年の夏までに兵士を3万人増派するとともに、2011年7月から軍隊の撤回を始めることです。オバマ大統領はさらに、アフガニスタンでの兵力投入を増やすことをNATO加盟国に求めています。（朱丹陽）