会員登録

IAEA、イラン核問題について再協議

2009-11-27 16:23:47     cri    

 IAEA・国際原子力機関理事会は26日、27日の両日、ウーィンで定例会議を開き、イランの核問題について重点的に協議しました。IAEAのエルバラダイ事務局長はこの日、「イランとの核問題をめぐる交渉は膠着に陥った」と述べました。世論は、今回の会議では、IAEAがここ4年来イランの核問題に関する初の決議が採択されるだろうとみています。

 会議に出席したアメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、ドイツの6カ国はすでに本会議の理事会に決議案を提出しています。決議案はイランの第2ウラン濃縮施設、フォルド核施設の建設を隠していたことを非難する内容となっています。また、フォルド核施設の目的についての説明やその他の秘密な核活動計画を行っていないことを立証すると共に、IAEAが提出したすべての質問に答えるよう求めています。決議案が採択されれば、国連安保理に提出されることになります。採択されなければ、声明として発表されるということです。

 エルバラダイ事務局長は、「イランがIAEAと確実に協力をしなければ、イランの核問題は先に進まなくなる」と指摘した上で、さらに、イランが核燃料交換に関するIAEAの提案を受け入れなかったことに遺憾の意を示しました。

 フォルド核施設に触れた際、エルバラダイ事務局長は「イランは関連規定と期限に基づき、この施設の建設をIAEAに報告しなかった。これはイランが果たすべき義務に背くものである。イランはかつて、新しい核施設を建設しないとIAEAに確約していたが、建設はイランの信用を損ねることになる」と強調しました。

 会議で決議が採択される可能性についてイランのメディアはイラン当局の姿勢を明確にしていません。フランスのAFP通信は26日、「イランのソルタニエIAEA 大使はこの日ウイーンでインタビューを受けた際、「決議案が採択されれば、イランはIAEAとの協力を最大限度に縮小していく。国連の査察チームもイランに他に秘密の核施設がある証拠を見いだせなかった。イランには外部にとっていかなる核脅威をも存在していない」と述べました。(翻訳:トウエンカ)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS