エジプトのアフマド・ナズィーフ首相の招きに応じて、中国の温家宝首相は現地時間の6日午後、専用機でカイロ入りし、エジプトでの正式訪問を始めました。訪問期間中、温家宝首相はエジプトのシャルムエルシェイクで開催される中国アフリカ協力フォーラムの第4回閣僚級会合の開幕式にも出席する予定です。

　温家宝首相は専用機の中で随行した中国記者団の取材を受けた際、「エジプトはアフリカと中東地区の大国で、アフリカ諸国、アラブ諸国ないし世界においても大きな影響力を持っている。エジプトは中国と戦略パートナーシップを結ぶ初のアフリカ国家であり、アラブ国家でもある」とし、「今年は中国とエジプトの戦略協力関係締結10周年にあたり、両国関係をより深めることは、双方の根本的な利益に合致し、中国とアフリカ諸国、アラブ諸国との関係促進にも重要な意義がある」と述べました。

　温家宝首相は「ムバラク大統領とナズィーフ首相との会談で、二国間関係、共に関心を寄せる問題などについて意見を交わし、二国間関係や国際問題、地域問題における協力を強化することを期待している」と述べました。

　温家宝首相はまた、「中国アフリカ協力フォーラム北京サミットで、中国が八つの実施案を含む、これまでで最大規模な対アフリカ援助協力計画を打ち出した。この計画を今年末までにすべて実行させる。今回は、アフリカ諸国の指導者と共に、経験をまとめ、成果を磨き、未来を展望し、中国とアフリカの新たな戦略パートナーシップを前向きに推し進めていきたい」と述べました。

　温家宝首相はまた「アフリカ人民との友情を深め、中国とアフリカの協力関係を強化する願いと確信をもって再びアフリカ訪問の旅に立った。今回の訪問が、対話を促進し、友好協力を発展させる旅になることを期待している」と述べました。（翻訳：KH）