上海協力機構加盟国の第8回首相会談が14日、北京で開かれました。会談の中で、中国の温家宝首相は、「上海協力機構は経済・貿易やエネルギー、農業、交通、文化、環境保護などの分野における交流と協力を促し、経済競争力およびリスクヘッジ能力の向上をはかっていく」と述べました。

　今回の会談では、上海協力機構がこの1年に収めた経済や文化面における協力の成果を総括した上で、「上海協力機構の長期善隣友好協力に関する条約」とエカテリンブルグサミットで達成した合意の実施や実務協力の強化について幅広い共通認識に達したということです。

　具体的には、①上海協力機構の経済発展に関するモニタリング体制を確立し、各国の経済・貿易協力やサービス市場および相互投資の発展状況を分析、モニタリングすることにより、地域経済の発展に情報面での保障を行っていくこと。②専用口座を開き、事業協力の融資問題を解決すること。③貿易の利便化を引き続き推進し、地域内の商品流通を促すこと。④農業協力と科学技術協力を促すとともに、一部の共同実施プロジェクトを立ち上げ、世界的な課題への対応力を強化すること－の5つの面で成果を挙げました。（翻訳：ZHL）