2009年度のノーベル物理学賞が6日に発表され、中国系アメリカ人科学者の高錕(チャールズ・カオ)氏がアメリカ人科学者、ウィラード・ボイル氏とジョージ・スミス氏の2人と共に受賞しました。
高氏は元香港中文大総長で、「光のマイスター」と呼ばれています。
スウェーデン王立科学アカデミーは、受賞理由について、高氏の「光のファイバー内での伝送に関する研究が光通信に画期的な進展をもたらした」と評価しています。一方、ボイル氏とスミス氏はいずれもアメリカのベル研究所員。1千万クローナ(約1億3000万円)賞金の半分を高氏が受け取り、残りをボイル氏ら2人が分け合います。
高錕氏は1933年に上海生まれ。小学校までは上海に滞在。1948年、一家で香港に移住。1957年、英インペリアル・カレッジ・ロンドン電子工学学部を卒業。現在は米国工学アカデミー、英国王立工学アカデミー、スウェーデン王立理工学アカデミーの会員。1987年から1996年まで香港中文大学総長。1996年、中国科学院の外国人アカデミー会員。
なお、高氏の受賞を受け、香港特別行政区の曽蔭権長官は6日夜、「ノーベル物理学賞は科学界の最高の栄誉で、香港市民と共に高氏の受賞を心よりお祝いの意を表す」と語りました。(翻訳:Yan)
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