EU各加盟国は、アイルランドで新たな基本条約となる「リスボン条約」が批准されたことに歓迎の意を示しました。

　アイルランド公式投票委員会が3日、2日に行われた国民投票でヨーロッパ一体化を推進するための「リスボン条約」の批准を可決したと発表しました。

　EU輪番議長国、スウェーデンのラインフェルト首相は3日、「『リスボン条約』がアイルランドで批准されたことは『積極的な成果』で、アイルランドにとっても、EUにとっても『よいこと』だとして、できるだけ早く条約を実施することは急務で、速やかに行動を取るよう、まだ条約を批准していないチェコやポーランドに呼びかけました。

　EU委員会のバローゾ委員長は3日、声明を発表し、アイルランドで「リスボン条約」が批准されたことに祝賀の意を示し、この結果はアイルランド国民がEUへの信頼と当面の金融危機で果たしたEUの役割を認めたことを物語ることだとして、「リスボン条約」のポーランドとチェコでの批准に期待を示しました。

　また、フランスのサルコジ大統領、イギリスのブラウン首相、ドイツのメルケル首相及びフィンランドのヴァンハネン首相は「リスボン条約」がアイルランドでの批准についてそれぞれコメントを発表しました。（翻訳：ヒガシ）