中国の戴秉国国務委員は29日、北京で米国のスタインバーグ国務副長官と会見した際、「中国政府は、11月に行われるオバマ大統領の中国訪問を非常に重視している。アメリカ側と協力し、訪問を成功させたい」と述べました。

　会談の中で、戴国務委員は、「アメリカの新しい政府が発足して以来、両国は密接な交流と協力を行い、両国関係は勢いよく発展してきた。中国の胡錦涛国家主席とオバマ大統領は、4月のロンドン会談に続き、数日前、ニューヨークで会談を行った。その会談の中で、双方は積極的かつ全面的な協力関係をさらに推進していくことで一致した。両国の元首が達成した共通認識を着実に実行し、両国関係を前進させていくべきだ」と述べました。

　これに対して、スタインバーグ国務副長官は、「オバマ大統領は、中国訪問に大きな期待を寄せており、この訪問を通して、両国関係をさらに発展させたいと考えている。アメリカ側は、グローバルな課題および地域問題について、中国側との協議を引き続き強化し、協力しつつ、これらの問題の解決をはかっていきたい」と述べました。（藍/田中）