韓国初の運搬ロケット「羅老(ナロ)号」が、19日午後、打ち上げ予定の数分前に発射中止となりました。
「ナロ」号はもともと19日、現地時間の午後5時(北京時間4時)に全羅南道にある羅老宇宙センターから打ち上げる予定でしたが、発射7分56秒前に突然、宇宙センターの指令により中止となりました。
ナロ宇宙センターは「発射予定時刻の15分前に自動発射プログラムが起動したものの、『技術的な問題』が生じたため、プログラムは自動的に停止された」と発表しました。また、同センターの責任者は「自動計数装置が起動した場合、データに一つでも問題が生じれば、プログラムは自動的に停止する。しかし、詳しい原因の究明にはまだ時間がかかる」と話しています。
韓国聯合通信は、「ナロ」号の19日中の再発射は望めないと報じました。韓国政府は「詳しい原因は後日、改めて発表する」と表明。韓国テレビ局YTNの報道によりますと、一旦発射が中止になれば、再発射は早くとも3日後になるということです。
「ナロ」号ロケットは2段からなり、1段目はロシア、2段目は韓国で製造されました。重さ140トン、長さ33メートル、直径2.9メートル。重さ100キロの衛星を地球の軌道に送る予定でした。
プロジェクトは2002年8月にスタート。当初は2005年末までにロケットの製造を終え、2007年10月に発射を予定していましたが、ロシアとの間での協定の履行に遅延が生じたため、発射時間はこれまで何度もずれ込んでいました。(翻訳:Yan)
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