協定によると、2018年からASEAN・東南アジア諸国連合の加盟国は輸入税を免除することを原則にしながらも、カンボジアが発展途上にある貧困国家であるため、しばらくの間、肉類、果物や野菜など61種類の農産物に対して5％の輸入税を徴収することができます。

　カンボジア財政省高官は会議で、「カンボジアは、ASEANに新たに加盟した4ヶ国の一つである。『ASEAN貨物貿易協定』を逐次、実行していくことは、加盟国と新しいメンバーとの格差を縮めることにプラスになる」とし、「カンボジアがASEANの一体化の枠組みに入ることは、貧困撲滅のペースを速めることにも役立つ」との見解を示しました。

　このほど開催された第41回ASEAN経済閣僚会議では、各国の財政相らが10月に開催される第15回ASEANサミット以降、「ASEAN貨物貿易協定」を発効させることに合意しました。この貨物貿易協定には、ASEANの加盟国が互いに輸入税を減免し、検疫と税関の手続きや貿易施設の利用の利便化を図った上で、明確、公平な措置を講じ、その関連情報の公開を高めることなどの内容が含まれています。（翻訳：KH）