中国では、18日に「一般用医薬品目録」が発表されましたが、これは、中国が推し進めている医療体制改革の第1歩であり、最も重要なことです。

　中国衛生省の医薬品管理局の鄭宏局長は、「一般用医薬品制度は、医薬品の選別、生産、供給と使用、それに販売価格の設定、医薬費の清算などを統括管理する制度で、完備されたシステムである。『一般用医薬品目録』がこの制度実施の鍵となる」と述べました。

　現在、世界では約160の国と地区が一般用医薬品目録を実施していますが、中国政府が18日発表した目録には、西洋医学で用いる薬剤と漢方の薬剤、合わせて307種類の薬品が登録されています。この目録は原則として、3年ごとに更新されることになっています。

　それによりますと、目録に登録された一般用医薬品の販売価格は関係部門が決め。その生産企業と販売企業も入札を通じて決められます。国家食品薬品監督管理局所属部門の責任者許嘉斉氏は、この制度は医薬品がバラエティになることを確保し、人々の異なるニーズを満足させるとした上で「政府は、大衆が必要な薬を買え、受け入れられる価格で入手でき、よく効く薬を使えることを目指している」と述べました。

　報道によりますと、今年末までに、中国の3割の地方医療施設では一般用医薬品制度を普及させ、2020年には、中国全域をカバーする一般用医薬品制度を実施する計画です。（翻訳：KH）