新中国が成立して60年来、中国政府は世界171ヵ国と外交関係を樹立してきました。この60年で、5大陸、40ヵ国から贈られた175点の外交贈答品がこのほど、国家大劇院（NCPA）で一般公開されました。これら贈答品は主に、新中国が成立して以来、毛沢東氏、劉少奇氏、周恩来氏、朱徳氏、鄧小平氏、江沢民氏ら中国の重要な指導者が外交活動に携わる中で受け取ったものです。

　今回の展示品の中で、最も大きなものは、会場の中央に配置されているエストニア社製のグランド・ピアノです。これは、1957年4月に、ソ連のクリメント・ウォロシーロフ元元帥が中国を訪問した際に、中国共産党中国政府局常務委員会の当時委員長であった劉少奇氏に贈ったものです。もう1点、注目すべき贈答品は、「白鳥・スワン」と呼ばれる磁器の複製品です。これは、アメリカのニクソン元大統領が1972年2月に中国を訪問した際、当時国家主席であった毛沢東氏に贈ったものです。そのほか、カンボジア国家元首シアヌーク親王が毛沢東元主席に贈った「宮廷舞踊家」のうるし絵や、日本の友人が周恩来元首相に贈った金泥塗りを施した木彫りの獅子のお面など、アジア諸国からの贈答品80点も展示されています。

(馬　ゲツ)