今月11日、モスクワ最大の日用雑貨の卸売り市場･チェルキゾフスキー市場が閉鎖されました。それに伴い、市場で長年商売をしてきた数万人の中国人商人が、巨額の経済的損失を受けました。

　中国商務部の姚堅報道官は17日、モスクワ卸売り市場・チェルキゾフスキー市場の閉鎖後の処理に関して、ロシアに対し、歴史的原因を十分考慮した上で、中国商人と中国企業の権益を法的に保護し、過度な対応はとらないよう要請しました。

　姚堅報道官は、また「中国人商人は、ロシアで経済活動を展開する際、税関の複雑な取調べに直面し、経済活動の転身にもある程度の時間を要する。多くの中国人商人はロシアでの長年に亘る経済活動を通して、ロシア市場の繁栄と経済発展に多大な貢献をしてきた。ロシア側の関係部門とモスクワ市政府が、十分にこの歴史的背景を考慮した上で、友好的な話し合いを通し、この問題を適切に解決をすることを期待している。中国側は今後もこの問題の展開に注目していく」と述べました。

　また姚堅報道官は、「今年6月に中露税関協力委員会が両国で成立し、長期的に有効な貿易協力制度が樹立された。双方がこの制度を十分に利用し、通関の簡略化が進むことを期待する」と強調しました。(翻訳:長野、チェック:金井)