新疆ウイグル自治区の中心都市、ウルムチ市に大湾地区というところがあり、ここには多くの民族が集まり住んでいます。今月5日に起きた暴力事件で、ここの住民も被害を受けました。事件発生から1週間後、中国国際放送局の記者が現地に入り、大湾地区の住宅団地「昌楽園」に住んでいるウイグル族に話を聞いてきました。
記者が訪れたのは、トゥアールスングルさん(70才)一家です。トゥアールスングルさんは、姪のサビアさんやその主人、娘の合わせて3人と同居しています。暴力事件があった5日夜、トゥアールスングルさんは家にいたのですが、外の騒ぎは今も耳に残っていると語っています。
「今まで全然なかった経験でした。夜、突然人を殴ったりものを壊したりする人が出て、犬の吠える声と人の叫びが交じって聞こえてきて、とても怖かったです」(トゥアールスングルさん)
トゥアールスングルさんの話によると、姪の主人は家に帰る途中、漢民族の男性でバスの運転手1人を助けたそうです。自分の車でその男性を帰宅させたということです。
事件についてこの一家は、民族問題とまったく関係なく、完全な暴力事件だと見ています。トゥアールスングルさんは、新疆にいる各民族の間では目立つような意見の食い違いなどはないとしたうえ、今後も仲良く付き合っていくよう望んでいると話しています。
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