新型インフルエンザが全世界で引き続き広がっています。北京時間28日午後9時までに、WTO・世界保健機関によりますと、世界の113の国と地域で確認された感染者数は5万9814人で、そのうち263人が死亡しています。シンガポールやブラジルなどでは感染者が引き続き増加しています。

　ノルウェーのメディアの28日の報道によりますと、ノルウェーの衛生部門は感染の更なる拡大を防止するため、今年の秋に国内のすべての住民に新型インフルエンザのワクチンを接種します。欧州疾病予防管理センターによりますと、現時点で、ノルウェーでは24人の感染が確認されました。ノルウェー衛生部門は感染者が引き続き増加すると見ています。

　ミャンマー衛生部門が27日に報告したところによりますと、ミャンマーで初の感染が確認されたということです。この患者は13歳の女子学生で、26日、家族とシンガポール旅行を終え、シンガポール航空の旅客機で帰国し、ヤンゴンに戻った日の夜に病院へ搬送されました。同機の乗客や乗組員および濃厚接触者は医学観察を受けているということです。

　また、シンガポール衛生部門が27日夜に公表したところによりますと、この日、シンガポールでは89人が新たに確認されたため、感染者数は合計454例に増えました。

　ブラジル衛生省は27日、新たに69例が確認され、感染者数は591人となったと公表しました。

　さらに、イスラエルのメディアが28日に報道したところよりますと、イスラエルではこの2日間に49人が新たに確認され、感染者数は合計454人となりました。

　日本では、現地時間28日午前までに、1164人の感染を確認しています。現在の流行の特徴から見れば、大多数の患者は海外から帰国した人、または学校での集団感染者です。

　このほか、ニカラグアやコロンビア、サウジアラビア、エジプト、キプロスなどで感染者が増加しています。（翻訳：トウエンカ）