FAO・国連食糧農業機関は19日、ローマの本部で「現在、全世界で飢餓人口は10億2000万人に達しており、史上最悪の数字となった」と発表しました。
FAOのディウフ事務局長はメディアに対し、「世界金融危機の影響を受け、多くの国で食糧価格が持続的に上昇している一方、個人の収入は減少している。これにより、2009年に全世界の飢餓人口は去年より約1億人増えた。食糧危機は既に、世界の平和と安定にとって大きな脅威となっている」と強調した上で、各国が飢餓問題を迅速かつ徹底的に解決するという共通認識を持ち、早急に必要な措置を取るよう求めています。
また、ディウフ事務局長は国際社会に対し、貧困国の農業生産能力の向上や飢餓・貧困問題の解決を支援するよう呼び掛けました。
FAOが発表した最新統計によりますと、全世界の飢餓人口は発展途上国・地域に集中しており、そのうちアジア太平洋地域では約6億4200万人、サハラ砂漠以南のアフリカ地域で約2億6500万人となっています。
(翻訳:洋)
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