全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長は、18日、北京で、グレナダのトーマス首相と会談しました。

　呉邦国委員長は、席上「中国とグレナダとの関係は主に三つの面で積極的な成果を遂げている。それは、両国の指導者が二国間関係を高度に重視し積極的に推進し、共に関心を寄せる重要問題については密接な意思疎通を保っていること。双方がいずれの国交回復の際に達した共通の認識事項を厳守し、互いに重要な核心的利益にかかわる問題で相手側を支持していること。双方の各分野における実務的な協力が順調であり、両国の友好は双方の政府と国民の願いとなっていることだ」と述べました。

　呉邦国委員長はまた、「中国側はグレナダ側と共に努力し、両国関係の成果を強固なものにし、各分野における交流と協力を一層拡大させ、両国関係の長期的かつ安定的な発展を促していきたい」と述べました。

　これに対してトーマス首相は、「今回の訪問を通じて、経済協力と貿易などの分野における中国との協力を一層強化させ、共同で世界金融危機に対応していきたい。グレナダは2010年の上海万博に参加するが、中国がグレナダに自国を紹介するチャンスを提供してくれたこと感謝している」と述べたあと、一つの中国の原則を堅持することは両国国民の根本利益に合致するとの見解を表明しました。（朱丹陽）