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世界銀行が中国の経済成長予測を上方修正

2009-06-18 16:31:23     cri    

 固定資産の投資が加速したことを受けて、世界銀行はこのほど、四半期ごとの『中国経済報告』を発表し、中国の経済成長予測を上方修正しました。それによりますと、2009年中国のGDP・国内総生産の成長率は7.2%で、3月の時点で行われた予測を0.7ポイント上回っているということです。

 昨年11月から、中国政府は積極的な財政政策と緩和的な貨幣政策を実施するとともに、4兆元に上る経済刺激策を打ち出しました。世界銀行の報告では「経済刺激策のもとで、今年1月から5月にかけて、中国のインフラ施設の投資とその他の政府のコントロールによる投資の上昇がもっともはやい。このため、経済は相変わらず高い成長率を保っている。しかし、中国の実体経済は世界経済と一体化していることから、世界経済が安定的に回復するまで、10%という高い成長率はありえない」と見ています。

 世界銀行が3月に発表した『中国経済報告』では「今年中国のGDPの成長率は6.5%だ」と予測しています。しかし、3月から、中国経済の持続的な成長により、世界銀行はこの予測を0.7ポイント上方修正しました。

 報告はまた「4月と5月の2ヶ月間、中国の輸出額は去年同期より2割減った一方で、輸入額は3月に入ってから大幅に回復している。特に原材料の輸入は刺激策の推進で大幅に増えている。インフレ率が低いため、住民の実際の所得もやや増えている。4月から6月にかけては、中国の消費力が依然として高い。財政収入は5月今年初のプラス成長となった」としています。

 世界銀行中国事務所のエコノミストのアード・ハンソン氏は「今年と来年の中国は経済成長が期待できる。しかし、経済はすでに順調な回復という段階に入ったというのは時期尚早だ」と明らかにしています。

 世界銀行中国事務所の上級エコノミストのルイ・クェジス氏は「過度の財政赤字の回避と来年に経済の刺激できる余地を残すため、今年中国はこれ以上伝統的な経済刺激策を増やすべきではない。それとともに海外からの需要の減少にしたがって、中国経済の成長は国内の需要、特に国内消費に頼っている。このことから、バランスの取れた発展目標を実現させるため、中国は前向きな政策と構造改革を考える必要がある」と指摘しています。(06/18 専門家:大澤 翻訳:Yin)

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