ガボン憲法裁判所のモボランスオ所長は9日、「ガボン上院のロゴンムボ議長が10日、臨時大統領に就任する」と発表しました。

　モボランスオ議長は「就任式は首都リーブルビルで行われ、ロゴンムボ議長は臨時大統領の責任を負うことになる。その90日後、大統領選挙が行われる」と語りました。関係者は「ロゴンムボ議長の臨時大統領の就任によって、ガボンの各勢力が大統領になろうという企みに対する人々の懸念が小さくなった。首都リーブルビルの治安情勢も良好だ」と見ています。

　ガボン国防省はこの日の午後、「副大統領や、首相、議長らがスペインのバロセロナから戻ったため、9日から国境をふたたび開放する。国内の軍事整備や、注目されている政府部門に対する保護を強化する」と明らかにしました。この国境の封鎖は国防省が8日、ボンゴ大統領の死去を発表したことから、行われたものです。

　ガボンの副首相は8日、ガボン国家テレビ局で政府声明を発表した際「ボンゴ大統領はこの日、スペインのバロセロナで死去し、享年73歳だった」と発表しました。ボンゴ大統領の遺体は11日、スペインからガボンに運ばれ、ガボンの中部都市フランスヴィルに移送される予定です。しかし、葬式の日にちはまだ決まっていません。（06/10　専門家：金井　翻訳：Yin）