世界銀行のロバート・ゼーリック総裁は8日、カナダのモントリオールで開かれる第15回アメリカ州国際経済フォーラムに出席した際、「中国経済の回復は、予想したものより良くなる可能性がある。これは世界経済が危機から脱出することにプラスとなる」との考えを示しました。
ゼーリック総裁はこの中で、「世界金融危機の下で、中国には大量の外貨準備があるにもかかわらず、アメリカに次ぐ大規模な経済刺激策を打ち出した」として、「今年第1四半期、中国経済の成長率は予想より良好で、今後の成長過程でリスクが存在しないとは言えないが、全体的にみれば、中国は世界経済の安定を保つ力となる一方、世界経済の低迷状態を変える力になる」と述べました。
これに先立ち、ゼーリック総裁はステートメントを発表し、「世界経済に回復の兆しが出ているが、保護貿易主義の台頭は回復の希望を取り消す」と警告した上で、「先進国は国内の金融と経済問題に対応する一方、貧困国家への支援を続けていくよう」呼びかけました。(翻訳:ヒガシ)
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |