全人代常務委員会の呉邦国委員長は、現時時間の20日、イタリアでベルルスコーニ首相と会談し、両国関係、特に経済協力と貿易、双方が共に関心を寄せる問題について意見交換を行い、多くの問題で一致に達しました。

　呉邦国委員長は、席上「中国はイタリアとの全面的な戦略的パートナーシップを発展させることを重視しており、イタリアと共に努力し、協力の内容を充実させ、両国関係の長期的で安定した発展を推し進めていきたい」と述べた上で、両国の経済協力と貿易の発展について次の三つの提案を行いました。それはまず、両国の中小企業の協力を強化し、貿易と相互投資を進めること。二つ目は、新たな協力分野を切り開くこと。三つ目は世界博覧会分野の協力を密接にすること、つまり、上海世界博覧会とミラノ世界博覧がこれから開催されますが、双方がこの分野での協力を強めることです。

　また、国際金融危機の対応に関して呉邦国委員長は「このほど行われたG20ロンドン・サミットは、世界の経済と金融の改革では重要な進展であり、各国はこのサミットで決められたことをいち早く実施すべきだ。中国は、国内経済の安定的成長を保つことを努めると共に国際協力を強化し、イタリアと共に金融危機の拡大を防いでいく」と述べました。（翻訳：黄恂恂）