ちょうど１年後の上海万博に向け、今日１日、北京で祝賀イベントが行われると同時に、上海ではボランティア募集の活動が始まりました。現在のところ、会場の建設など、万博の準備活動が順調に進んでいます。組織側は、素晴らしく忘れがたい万博を成功させることを約束しました。

　1日午前、北京の天安門広場で、上海万博1年前カウントダウン看板の幕開け式が行われました。これをもって、7年間にわたって心こめて準備してきた上海万博は、ラストスパートの段階に入ります。全国人民代表会議常務委員会の呉邦国委員長は、式場で、「今日、ここで一同に会して、2010年上海万博１年前カウントダウン式典を開催します。この場で、中国政府と中国の人々の万博を応援する情熱をアピールしたい。私たちは、各国や各国際組織と連携を強化し、準備活動に力を尽くし、上海万博を成功裏に開催するよう努力していきます」と挨拶しました。

　現在まで、236の国と国際機構が、出展を表明しており、その内、まだ中国と国交を樹立していない20の国も含まれています。これにより、上海万博は、史上最大規模の万博になるでしょう。

　しかし、金融危機が広がっているなか、出展の募集でいろいろな確定できない課題に直面しています。万博事務局長を務める楊雄上海市副市長は、「多くの国が経済的な苦境に陥っているが、上海万博をきっかけに自信を取り戻し経験を交流させたいと伝えてくれた」と語り、「国際社会の上海万博に対する支持に感謝する。今まで、公に出展の取り消しを発表した国はまだない。多くの国は、金融危機の影響を受けたが、困難を克服し、博覧会の参加を通じて、自信を強め、他の国との交流を強化して、共に金融危機に対応していく」と述べました。

　エリオット上海駐在イギリス総領事は中国国際放送局の記者のインタビューに答えた際、「イギリスは、万博出展に関する約束を守り、今後一年で着々と各作業を進めていく」と述べた上で、「来年の計画を急いで立てると共に、資金提供や他の活動へ参加したい。われわれは、その計画のために予算を作った。この投資は非常に正しい決定だから、来年は計画通りに進めていく」と語りました。

　上海万博のボランティア募集活動も1日から正式に始まりました。1500人余りのボランティアと市民代表は上海で行われた発足式典に参加しました。計画によりますと、およそ20万人のボランティアが万博の会場で活動するほか、100万人近くの都市ボランティアが市内のあちこちでサービスを提供することになります。

　上海市委員会の書記でもある上海万博実行委員会の兪正声主任は「来年、世界は中国、そして万博に注目する。中国は2002年、万国博覧会の開催権を獲得した時の約束を履行する。中国にチャンスをくれたら、世界が美しくなる」と述べました。