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各国、インフルエンザA型対策を強化

2009-05-01 15:45:32     cri    

 メキシコのコルドバ衛生相は先月29日夜、確認されたインフルエンザA型(H1N1)感染者と感染の疑いのある症例の死亡者数は176人に達したと発表しました。30日、一部の国は最新の感染状況を公表しました。同時に、多くの国は国際的な協力と対策を強化しています。

 カナダ公共衛生署の最新データによりますと、確認された感染者数は31人に上りました。また、オランダ公衆衛生・福祉・スポーツ相は、「オランダの子供がわが国初のH1N1感染者と確認された」と発表しました。このほか、スペインでは症例が17例増えたため、感染者は87人となっています。そして、ニュージーランドでは、感染者が8人増え、あわせて104人となり、フランスでは見つかった32例の感染の疑いのある症例のうちの2例の症状が非常に似ています。さらに、イタリアで現時点まで、20例、日本とインドでそれぞれ1例が見つかっています。

 感染予防対策を強化するため、メキシコ政府は今月1日から5日まで、大多数の公共事務、経済活動を中止することを決定しました。アメリカのクリントン国務長官は、「メキシコのインフルエンザA型感染の検査と抑制を支援するため、WHO・世界保健機関やPAHO・パンアメリカン保健機関に500万ドルを提供する」と述べました。

 イスラエル衛生部門は同国のベングリオン国際空港に感染状況を緊密に監視する緊急診療所を設置したほか、国内の流行病警戒レベルを6に引き上げました。また、インド衛生省官員は、衛生省所属機関が抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」を一週間で1000万人分を生産し、いくつかのワクチン在庫量を1000万本に補充することを要求しました。そして、タイ首相は、「ASEAN・東南アジア諸国連合公共衛生会議も来週タイで開き、共同対策を検討する」と述べました。

 この日、EU・欧州連合衛生相会議がルクセンブルクで開かれました。参加代表らはインフルエンザ対策で集団行動を取るよう呼びかけました。

 なお、WHO・世界保健機関は30日、ウェブサイトで、「当日から、『豚インフルエンザ』という名称を『A(H1N1)型インフルエンザ』にする」と発表しました。

 WHOの報道官は、「名称を改めた理由は豚インフルエンザというのが消費者に誤解を招きかねないからだ」と述べました。

 先週、メキシコとアメリカでインフルエンザが大規模発生した際、WHOは豚インフルエンザとしていました。しかし、豚インフルエンザウイルスによって変異したものの、現時点では、豚の感染はまだ見つかっていません。WHOは、豚肉や豚肉製品を食べるとき、十分に加熱すれば、ウイルスに感染することはないと強調しています。(翻訳:トウエンカ)

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