投資家が豚インフルエンザの世界経済の回復に与える影響を懸念しているため、国際原油価格は28日、下落し、ニューヨークとロンドンの原油価格は1バレル50ドル以下に下がりました。

　豚インフルエンザの感染拡大につれて、投資家は「もし世界規模で感染が広がる場合、世界経済の回復も、国際エネルギー消費も影響を受けることになる」と見ています。

　このほか、アメリカの原油在庫報告が29日発表されることを受け、専門家は「在庫が増加すれば、原油価格の下落につながるだろう」と見ています。ここ数週間、エネルギー消費が少ないため、アメリカの原油在庫は過去19年間で最も多い水準となっています。

　これらの影響で、国際原油価格は28日引き続き下落しています。ニューヨーク商品取引所の6月渡しの軽質原油の先物価格は0.22ドル下がり、終値は1バレル49.92ドルでした。ロンドン商品取引所では、北海ブレント原油の先物価格は0.33ドル下がり、終値は49.99ドルとなりました。（04/29　翻訳：Yin　専門家：米村）