稲垣さんは1973年から、日本の主要紙から記事を切り抜くことを始め、現在までにスクラップブック計115
今回の贈呈式は中国社会科学院日本研究所の元所長で、稲垣さんの古い友人でもある駱為龍さんの協力により決まったものです。日本研究所の李薇所長(写真右)が贈呈式を主催し、同所の研究者30人ほどが会に参加しました。
稲垣さんは少年時代の6年間を北京で暮らし、その後、1955年の市川猿之助の訪中公演団、及び翌年の梅蘭芳の訪日公演の際にも、舞台美術スタッフとして同行しています。
稲垣さんは資料収集を始めたきっかけを、「私は北京と中国に愛着がある。日本と中国がまだ国交が回復されていない頃から、この国が必ず大きくなるという確信を持っていたので、その発展の足跡を留めておきたい」と述べ、「これからも収集を続けたい」と話しました。
また稲垣さんは、「かねてから、これらの資料が有効利用されることを祈ってきた。今日は娘の結婚式に出席する父親の気持ちだ。私の整理した資料に良い嫁入り先が見つかって嬉しい」と感想を述べました。
李薇所長は、「国交正常化後の両国関係を研究する上、大変貴重な資料だ。大切に保管し、研究活動に大いに活用していきたい。中日関係は他のいかなる二国関係よりも民間交流の歴史が長く、かつ極めて濃密である。両国関係をより深く理解するには、この視点が大事だ。民間交流に貢献した人のことを忘れてはならない」と感謝を意を述べました。(王小燕)
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