中国西部の直轄市重慶市は24日から、「重慶における長江流域の植林プロジェクト」を展開し、5年間にわたって、長江の本流と嘉陵江、烏江、小江、大寧河など4本の支流の流域で面積2万5000ヘクタールにわたって森林を植え、緑化することを目指しています。
プロジェクトによりますと、年内に、フウ陵、奉節、雲陽、豊都の4ヵ所でテスト作業を行う予定です。重慶市林業部門の関係者は、「農民の耕地面積を確保するため、農地を大きな面積にわたって占用しないほか、可能な限り経済林の栽培に工夫し、しかも生物の多様性を守らなければならない」と述べました。
長江の三峡ダム周辺は中国でも環境の変化に最も敏感で、環境のバランスが崩れやすい地区の一つです。森林のカバー面積が不足しているため、水土の流失が食い止められず、生態環境が厳しく憂慮されています。去年12月、温家宝首相が重慶市を視察した際、重慶市における長江流域の植林強化について指示を出しました。これに続いて国務院は今年1月に、重慶市を「長江上流地域の生態環境モデル区」に設定し、「三峡ダム周辺地区の生態環境保護を強化し、ここを長江流域における重要な生態環境の障壁にする」と明らかにしました。(翻訳:KH)
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