日米首脳会談のためアメリカを訪問した日本の麻生太郎首相は現地時間24日、オバマ大統領の就任後、外国の首脳として初めてホワイトハウスに招かれ、オバマ大統領と会談しました。これに先立ち、アメリカのヒラリー・クリントン国務長官は、就任後初めての外国訪問として日本を訪れました。アメリカと日本は、オバマ大統領が就任して間もなく指導者の相互訪問を行いましたが、この背景には同盟関係を強化する狙いがあると指摘されています。
麻生太郎首相は23日、ワシントン入りしました。今回の訪問では、オバマ大統領との会談が中心的な内容となっています。1時間にわたる会談の中で、オバマ大統領は「外国の首脳として日本の首相を最初にホワイトハウスに招いたことは、アメリカが日本との同盟関係を重視する証しだ」と述べた上で、「アメリカにとって日本は、東アジアでの安全保障と世界経済との連携の基礎となる」と強調しました。これに対し、麻生首相は「世界第1位と2位の経済大国である日米両国は、世界的な金融危機の克服に十分な実力を持っている」として、「連携して取り組むべきだ」と主張しました。このほか、両首脳は気候変動やアフガニスタン、イラク、朝鮮半島核問題などについて意見を交わしました。オバマ大統領は、これらの分野で日本は良いパートナーだと述べました。
麻生太郎首相のアメリカ訪問について、世論は、日米両国に重要な意義があると見ています。アメリカは、オバマ大統領の就任後、日本と指導者の相互訪問を行いましたが、これは、世界経済と安全対策で、日本は依然としてアメリカの重要なパートナーだということを日本、さらに世界に伝えたといわれています。ここ数年、アメリカは外交、経済、軍事などの分野で中国と協力を強化しており、また去年の大統領選挙でヒラリー・クリントン国務長官は「中国との関係は、21世紀世界で最も重要な2国間関係のひとつだ」と強調しました。これにより、アメリカとの関係を非常に重要視している日本国内では、日米同盟関係が弱まっているのではないかと懸念が広がりました。そういう懸念をなくすため、アメリカは、クリントン国務長官の日本訪問と両国の首脳会談を行ったと見られています。
それと同時に、今回のアメリカ訪問は、麻生首相の政権運営にも良い刺激を与えるだろうといわれています。日本国内では、金融危機で景気が悪化する中、中川昭一前財務・金融担当相の辞任問題で政局の混乱が続いており、最近の世論調査では内閣支持率が低下し、麻生首相の辞任を求める声が高まっています。こうした情勢に対して麻生首相は、外交で政治を救おうとしていると指摘されています。アメリカのシンクタンクであるアメリカン・エンタープライズ研究所のオースリン研究員は、アメリカは麻生首相を招いたことで、オバマ政権が日本の次ではなく今の指導者と協力したいということを日本の政界に発信したと指摘しました。したがって、麻生首相にとって今回のアメリカ訪問は、国内外にその存在感と実力をアピールする良い機会となったといえるでしょう。(鵬・大澤)
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