中国農業省と水利省は9日、「8日現在、河南省、安徽省、山東省などの八つの主な小麦生産区で、1053万ヘクタールの耕地が干ばつの被害にあった。7日より31万ヘクタール減少した」と発表しました。

　現在、中国北方の小麦生産区では干ばつが続いており、夏の作物の生産量に深刻な影響を与える見込みです。中国政府は緊急に「大規模干ばつ対策補助資金」、「農業資金総合補助金」、「食糧補助金」として870億人民元を処出しました。農業省は作業チームを河南省、安徽省などの被災地に派遣して、干ばつ対策の実施を指導します。

　中国国家洪水干ばつ災害防止指揮本部は8日、再び会議を開き、水源の開拓、節水、用水量の統一の管理に勤めるよう、強調しました。また、ダムの水、川の水、地下水などの水源を十分に利用して、できるだけ灌漑面積を拡大しなければならないとしています。八つの省の干ばつ地区では8日現在、被害地域の5割以上に占める590万ヘクタールの畑を灌漑しました。（翻訳：オウギ　チェッカー：大澤）